元天才子役で女優のマナちゃんこと芦田愛菜(あしだ・まな)さんが主演を務める映画『メタモルフォーゼの縁側』が今年6月17日に公開されました。
そして、今そのレビュー内容が問題視されています。
問題となったレビューとは一体誰がどんな内容を書いたものなのか。
そのレビューの画像や、評論家の顔写真もあわせてお伝えします。
芦田愛菜さん主演映画『メタモルフォーゼの縁側』

今回の騒動のレビューが寄せられたのが芦田愛菜さん主演の『メタモルフォーゼの縁側』です。
書店でアルバイトをしている17歳の女性高校生・佐山うらら(芦田さん)と、75歳で一人暮らしをしている老婦人・市野井雪(宮本信子さん)が、共通の趣味「ボーイズラブ漫画(BL)」を通じて年の差をこえた友情を育んでいくという内容です。
とても興味をそそられるテーマだなという印象で、それをマナちゃんが演じるとなるとこれは面白くなること間違いないと思います。
問題となったレビュー
そして、問題となったのがこの作品に寄せられたレビューです。
好意的な評価が多い中、炎上したのがマナちゃんの演じた役に対する「性的な言及」でした。
その内容がこちら。

このレビュー内容が、業界内外の一部で問題視されています。
「すでに少女ではないけれど、性的な魅力にあふれるというわけでもない。そんな中途半端な年ごろの感情を、実に理知的に表現している。」
という部分が、映画とは関係ない性的魅力を指摘しているとされています。
ネットでは、
「気色悪い」
「女を性的な面でしか評価できないのか」
「醜悪な視線」
と批判の声が。
そもそも17歳の女子高生ってバリバリ少女なんですけどね。
(少女:7歳から18歳前後の女の子、女子のこと)
芦田愛菜さんも、2004年生まれの満18歳ですからまさにそんな年頃です。
確かに、最近の女子高生はかなり大人びていますから、少女ではないと言いたくなる気持ちもわかりますがね。
そこは評論家として正しい表現が必要だったかもしれません。
性的な言及をした評論家は誰?
では、このレビューを書いたの誰なのか。
それは、日本経済新聞社の編集委員・古賀重樹さんです。

経歴
1961年福岡市生まれ。
1985年に日本経済新聞社入社。
整理部、文化部、流通経済部、大阪経済部、大津支局長、文化部次長、京都支局長を経て、2010年から編集委員を務めています。
古賀さんは、今回のレビュー以外にもたくさんの作品の評論をされていますが、なかなか厳しめのコメントも多かったようです。
そんな中で今回の作品は星三つではありますが、役者の演技については高く評価していたようですね。
ネットの反応
最後に、今回炎上しているネットの反応をまとめます。
このキネマ旬報の古賀重樹・井上淳一おじさん二人の批評が気持ち悪すぎてみにいったら、自分の映画が隣の欄で星ひとつにされていて、笑っちゃった。
— 西原孝至 Takashi Nishihara (@tk_nishihara) June 21, 2022
お二人みたいなアップデートできない/しようともしない人を批判しているので、光栄です😊 https://t.co/6TcKUzrqXK
古賀重樹氏の映画『メタモルフォーゼの縁側』についてのコメント最低🤬🤬🤬映画とは関係ない性的なコメント馬鹿じゃないの😱人生経験20年未満の愛菜ちゃんのコメント力を見らないたまえ🤬🤬🤬 pic.twitter.com/dTM0nz6ThU
— 三原光昭 (@nxUzgJtW62Fd1cz) June 28, 2022
古賀重樹氏と井上淳一氏のキネ旬星取りレビューに対する西原さんの指摘。対する両者とキネ旬編集部の回答。
— Kawakami Takuya (he/him) (@kawakami_takuya) June 28, 2022
要約すると、女性蔑視的な「意図」はなかったが、そのように誤解される可能性があった事には配慮が足りなかったので気をつける。
明らかに両者のレビューには女性蔑視が内面化されているよ
一方でこんな意見もありました。
古賀重樹の映画評、そんなにおかしいか? 女優自身じゃなくて、演技してるキャラクターを見ての評なのに。 ラサール石井のスケーターへの評は、明らかなセクハラだけど、アレとは全然違うだろ…
— 🍊プレジデントマン💽💾📀 (@AGE43) June 29, 2022
判断は分かれるところでしょうが、女性というものがそのようなイメージで描かれるというのは、芸術の中では昔からよくあることですよね。
ただ、現代は多様性が認められる時代ですから、女性だから男性だからという評価の仕方も慎重にしなければならなかったのかもしれません。
アップデートは大切ですね。