歌舞伎俳優の市川猿之助さん一家が心中を図り、
両親だけが亡くなった今回の事件。
司法解剖の結果、両親の死因は向精神薬中毒の疑いとされています。
しかし、少量の向精神薬だけで死に至るのは困難であるという専門家の意見もあり、
死に至った経緯については謎に包まれている状況です。
一家に一体何があったのでしょうか。当時の状況を改めてまとめました。
市川猿之助の両親の死因は向精神薬中毒ではなかった?少量では不可能?

5月19日に行われた司法解剖の結果、
市川猿之助さんの両親は
向精神薬中毒の疑いにて死亡した
ことがわかりました。
家からはそうした睡眠薬の類の殻瓶などが見つかっていないことや、
一部専門家の意見で
少量の向精神薬を摂取しただけでは死に至らないとあり、
本当に死因は向精神薬中毒なのか疑う声がありました。
しかし、
両親から検出された向精神薬は、
大量摂取しなくても死に至る可能性があるもの
だと判明しました。
当初、現役医師などの専門家からは
向精神薬で死亡するには数百錠は服用しなければならないとし、
高齢の両親が大量摂取するのは困難ではないかとの見解を示していました。
相馬中央病院内科医長の原田文植さんによると、
「一般に処方される向精神薬を50~60錠飲んでも、まず死に至ることはありません。専門家の立場から言うと、向精神薬の大量摂取で死に至ることは『かなり困難』なのです」
引用:Yahoo!ニュース
そもそも、
向精神薬を大量入手することは本来難しいのが現状。
医療機関では原則1ヶ月分しか処方できないことになっているからです。
ただし、それも一般人であればの話。
原田文植さんは、続けて
「猿之助さんほどの著名人の場合、病院に来ると騒ぎになるので、在宅医に診てもらうことはよくあります。また、毎月受診することも難しいでしょうから、本人の意向を受けて、一般の方々よりも長い期間の薬を出すことも考えられます。
引用:Yahoo!ニュース
たとえ100錠を超えるような大量の薬が自宅にあったとしても、不自然ではありません」
と、猿之助さんが自宅に大量の薬を保管していてもおかしくなかったとしています。

仮に大量の薬を所持していたとして、
猿之助さんが語るように「両親がそれぞれ飲む」ことはできたのでしょうか。
父・段四郎さんは2013年から体調を崩し、
その後寝たきりのような状態となり、
妻や猿之助さんが介護をしていた、との情報もあります。

つまり、自力はもちろん、
大量の錠剤を服用させること自体難しい状態だったといえます。
ところが…
新たに26日、捜査関係者によると、
両親が服用した薬が
大量摂取しなくても死に至らしめる可能性があった
ことがわかったのです。
向精神薬中毒を引き起こすことは、
少量の薬でも不可能ではなかった、ということになります。
つまり、向精神薬中毒で亡くなったというのは
事実である可能性が高いということですね。
【時系列】ビニールで窒息?市川猿之助の行動とは?
一方で、
市川猿之助さんが
両親にビニール袋をかけ、窒息死させたのではないか
ということが捜査関係者の話にあります。
しかし、結論としては
窒息死はしていない
ものと思われます。
まず事件当時の猿之助さんの行動について、
時系列でまとめてみます。
5月17日 20時 | 自宅にて猿之助さんと両親は夕食に蕎麦を食べ、その後家族会議をする |
5月17日 0時 | 心中を決めた猿之助さんが病院から処方してもらった睡眠導入剤を持ち出す 両親はそれを口に含み、意識を失った |
猿之助さんは両親の顔にそれぞれ、部屋にあったビニール袋を被せた その後、横たわる両親の身体に一枚の掛け布団をかけた | |
5月18日 7時 | 猿之助さんは関係者に「体調が悪いため休む」と連絡を入れる 睡眠導入剤を口にし、自殺を図った |
5月18日 10時頃 | 駆けつけたマネージャーに発見される |
「週刊誌にあることないこと書かれ、もう駄目だ。すべてが虚しくなった。全員で死のう。生きる意味がない。寝ている間に死ぬのが一番楽だろう」
引用:文春オンライン
市川猿之助さんは、食後の家族会議でこのように提案したのち、
自身が病院で処方してもらった睡眠導入剤を使用し、
一家心中を図ったとみられています。
そして両親が薬を服用し意識消失したことを確認したうえで、
自らビニール袋を両親にかけたというのです。
「両親が動かなくなった後、猿之助さんはビニール袋を取り外し、“死に顔”を見たといいます」(喜熨斗家の関係者)
引用:文春オンライン
しかし、
父・段四郎さんの死亡が確認されたのは、
翌日の搬送先の病院でした。
猿之助さんがビニール袋をかけ、取り外したあとの生死は不明ですが、
掛けただけでは窒息しないでしょうし、
それならしっかりと窒息死の死斑が出るはずです。
しかし、そうした見解もないことからやはり死因は、
向精神薬中毒と見て間違いなさそうです。

窒息死させれば苦しくてもがくでしょうし、
猿之助さんも大切な両親のそんな姿は見ていられないと思います。
猿之助さんは自身について、
「ビニール袋を自分で被るのは無理だと思った。今回は薬が切れてしまい、死にきれなかった」
引用:文春オンライン
と語っていたようです。
少なくとも司法解剖で
死因が窒息ではなく向精神薬中毒の疑いと判明していますので、
仮に猿之助さんがビニール袋を両親にかけたとして、
窒息が直接の死因につながったわけではなさそうですね。
一方でネットでは、
本当に自殺だったのかという声もあります。

死亡時刻と猿之助さんの供述の矛盾点が指摘されています。
母親は死後数時間経っていて
死後硬直があったようです。
なぜ猿之助さんは一緒には死なずに、
朝まで待ったのか、
そして、母親はすぐ亡くなって、父親は搬送先の病院で死亡が確認されたのか
その辺りの時差も疑問が残ります。
市川猿之助は何の罪に問われる?自殺幇助?殺人?

市川猿之助さんの一連の行動について
元東京地検特捜部副部長 若狭勝弁護士は、
「猿之助さんが、両親の自殺願望を認識したうえで、なんらかの手助けをしていた場合には、罪に問われる可能性がある」
と指摘しています。
具体的には以下の罪が該当するとのことです。
・同意殺人罪(薬の調達などをした場合)
・自殺幇助罪(薬を飲みやすくする、見届けるなどをした場合)
猿之助さんが両親にビニール袋を被せたという行為も、
自殺幇助罪に当てはまる可能性が高いようです。
「捜査当局が注目しているのは、自殺という目的のために用いる睡眠薬とビニール袋を猿之助さんが提供した点。さらに両親にビニールを被せ、自殺行為を援助したことが、刑法第202条の自殺幇助罪に抵触する可能性が高い。」
引用:文春オンライン
いずれの罪も、
6ヶ月以上7年以下の懲役又は禁錮
が課せられます。
両親には無理やり薬を飲まされた形跡はないため、
父親に対しては介護をしていた母親が、
母親は自ら薬を服用した可能性が高いとのこと。
となると、殺人や自殺教唆にはあたらない可能性があるようです。
今後の猿之助さんからの供述や現場検証次第で、
罪に関しても明確になってくると思います。
市川猿之助の行動と両親の死因・問われる罪まとめ
今回は、
市川猿之助さんの行動と両親の死因、
問われる罪についてお伝えしてきました。
まとめると、
・両親から検出された向精神薬は、大量摂取しなくても死に至る可能性があるもの
・向精神薬中毒に至らしめた薬は、少量だった可能性がある
・薬の服用と併せて、猿之助さんが両親にビニール袋をかけて窒息死させよとしたわけではなさそう
・猿之助さんは、場合によっては同意殺人罪や自殺幇助罪などに問われる可能性がある
「大量に摂取しなくても死に至る可能性のある薬」
というのが気になります。
現役医師らも懸念していましたが、
そのような薬が世に出回っているとすれば、
「簡単に死ねるのでは」
と安易に自殺を考える人が増えてしまうかもしれません。
一刻も早い真相解明が望まれるところですね。
【理由5選】市川猿之助一家は暗殺された?クローゼット自殺は裏切り者の証?
【追放理由】澤瀉屋を破門された役者は誰?市川猿之助の弟子の名前や顔画像は?
市川猿之助や三浦春馬の自死を匂わせ?有吉弘行インスタ投稿がイルミナティの噂