静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で3歳の園児がバスに置き去りになり熱中症で死亡した事件が連日報道されています。
ニュースを見ていても疑問ばかりが浮かんできます。
なぜバスの中に5時間も残された河本千奈ちゃんは、誰にも気づかれなかったのでしょうか。
さまざまな要因がありますが、バスの装飾と駐車場の場所に問題があったようです。
河本千奈ちゃんはなぜ気づかれなかった
駐車場が離れた場所にある
まず挙げられる原因として幼稚園と駐車場の距離が離れていたことです。
バスの駐車場から川崎幼稚園までは約250メートル歩かなければなりません。

これだけ離れていたら一度駐車場を離れてしまうと気づくことはまず不可能です。
しかし、ここでも疑問が残るのは、この距離を幼い園児たちを連れて歩くわけですから尚更人数確認はするはずです。
車に轢かれないように最新の注意も払うはずですからなぜ人数確認という当たり前のことができなかったのか理解できませんね。
誰も近づかない場所だった
近所の人の話では、普段ここには幼稚園バスが並んで駐車されていて、幼稚園関係の駐車場のため他の人は利用しないようです。

また、写真をよく見ると、道路より一段高くなっていますから余計、周囲からの視認性は悪かったでしょうね。
バスの窓の装飾で中が見えにくい
河本千奈ちゃんが発見されたとき、右側の前から3つ目の席でぐったりと横たわっていたようです。

実はこのバス窓まで動物の絵が装飾されていて外から中が見えにくようになっていました。


運転席か助手席まで移動しないと外から見えないようになっていたのです。
これでは、周囲の人が気づくことは非常に困難です。
一方こちらのバスも窓に絵は描かれていますが、事故があったバスに比べると中の様子が見えやすいようになっています。

もしこのとき使用していたのがこちらのバスだったら、もしかした誰かに気づいてもらえていたかもしれません。
デザインとしては可愛いのですが、安全性も考慮しないといけないですね。
もちろん、今回の事件は、基本的には確認を怠った幼稚園のヒューマンエラーが一番の原因です。
しかし、こうした安全な環境づくりも大切だということを改めて考えさせられた一件ですね。