「チェンソーマン」の主題歌「KICK BACK」がカッコ良すぎると話題になっていますね。
また、歌詞に、モーニング娘。「そうだ!We’re ALIVE」の
『努力 未来 A BEAUTIFUL STAR』
というフレーズが使われていることにも気づいたでしょうか。
米津さん側さんからつんく♂さんに使用許可のお願いがあったようですが、
なぜこの歌詞使ったのか。
その理由を調査しました。
KICK BACKにモー娘。の歌詞
アニメ『チェンソーマン』の主題歌『KICK BACK』に
モー娘。の歌詞が使用されています。
モーニング娘。
『そうだ!We‘re ALIVE』のキャッチーなフレーズが
サンプリングされていて、気づいた人もいたのではないでしょうか。
該当部分は、こちら。
『努力 未来 A BEAUTIFUL STAR』
『幸せになりたい』
まずは、こちらが米津さんの『KICK BACK』のMVです。
めちゃくちゃかっこいいですよね。
そして、こちらが、モーニング娘。の『そうだ!We‘re ALIVE』。
2002年2月20日発売。モー娘。の14枚目のシングルです。
とても明るくて同じ歌詞でもここまで違うものになるなんて
クリエイターの力ってすごいですね。
該当箇所の歌詞は?使用申請している?
一応、ニュース記事では、
『努力 未来 A BEAUTIFUL STAR』
のフレーズを使用申請しているとありますが、
先ほどの動画を聴き比べてもわかるように
『幸せになりたい』
の部分も使われていますよね。
なぜモー娘。の歌詞を使ったのか
それでは、なぜ米津玄師さんはモー娘。の歌詞を使用したのでしょうか。
『そうだ!We‘re ALIVE』は、2002年発売と少し古い曲ですが、
なぜ今?と思った方も多いと思います。
その理由は、米津さん自身は語っていないため不明です。
ただ、さまざまなネットの意見やつんくさんのインタビュー記事などから推察してみました。
理由1米津玄師はハロプロファン?
元々キャッチーな言い回しが多いつんく♂さんの歌詞を、
米津さんが使った理由はなんだったのか気になりますね。

まず、そもそも、この曲を知っていないと使おうとはならないですから
ネットでは米津さんはハロオタ(モー娘。をはじめとするハロー!プロジェクトのファンの総称)
なのではと騒がれています。
米津玄師 ハロオタなんか?
— (っ◞‸◟c) (@lDOLnado) October 11, 2022
米津玄師もハロオタってコト!?
— ろོ (@loha_official) September 20, 2022
モー娘。ファンが聞けばさまざまなところにつんく節が取り入れられていて、少なくとも
つんくさんのこと、モー娘。のことをわかっていないとチョイスできないようなフレーズ
だと思います。
ハロオタだからKICK BACKの2番の超展開も「何かすっごいいい感じ」もつんく成分だと思ってますからね私は#KICKBACK_米津玄師
— はな (@hana_Asan) October 11, 2022
米津玄師さんのチェンソーマンのkick back聞いたのですが、努力未来a beautiful star以外にも、幸せになりたいとか、なんかいい感じ とかかつてのつんくさんの曲を意識したような歌詞が入ってるわね
— TNハルカ (@g0m3nchaymaria) October 22, 2022
ハロオタの僕大喜び
芸能界にはハロプロファンが多いですから、
もしかしたら米津さんも?と期待の声があり、ハロオタも大歓迎のようです。
完全なファンかはわかりませんが、世代的にはドンピシャです。(米津さんは1991年生まれの31歳)
少なくともリスペクトから使用していることは間違いないでしょうね。
理由2チェンソーマンと同じ時代設定?
さらに、こんな意見もありました。
最初は 米津玄師、なんでKICK BACKにモー娘。の歌詞を引用したんだろ、たしかにいい歌詞だけども…となったんだけど、チェンソーマン一部の作中時代設定が1997年で、モーニング娘。のデビュー年も1997年だ…と気づいた瞬間本当に鳥肌立った、ゾッとした… デンジの見る、テレビの向こう側 https://t.co/LCF5EDPJMu
— kanten (@20hoursuimin) September 19, 2022
なんとチェンソーマンの時代設定の一部で1997年というのがあるらしく、モーニング娘。がデビューしたのも1997年ということです。
そこまで解釈できる米津さんのクリエイター力に驚きの声が止まりません。




かなりの想像力や分析力をお持ちのようです。
一曲作るのにそこまで考えて作ってるんだなと思うと、曲の聴こえ方も変わってきそうですね。
クリエイターって恐ろしいですね。
天才的な歌詞といえば、「シン・ウルトラマン」の曲も素晴らしいです。
理由3閃き

つんく♂さんは、米津玄師さんから、新曲作成にあたって「そうだ!We’re ALIVE」をサンプリングしたいとの申し出があったことをコメントしています。
「たいていの場合は、ライブ音源としての使用だったり、アルバムの中の1曲であったり、プロモーション曲としてフルカバーしたいという許諾申請です。しかし、今回の許諾申請に関しては、すでに有名なアーティストが、テレビアニメのタイアップの新曲の中で一部を使用したいというもの。同じクリエーターとしては『え?どういう意味だろ』と最初は理解出来ませんでした」と、これまでにない使用許諾の申請に面食らったことを明かしている。
引用:音楽ナタリー
希望されたのは歌詞の「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」という一節です。
つんくさんはなぜ使いたいのか理由はわからなかったそうですが、
「野暮は言いっこなしだ」
と快諾したんだとか。
器が大きいですね。
さらにつんくさんは完成した歌を聴いて、
「才能の塊というのは本当に恐ろしい」
「ここまで来ると同じクリエーターとしても制作途中のひらめきに関して、理由もクソもないだろう。そう閃いたのだからそうするのだ」
引用:音楽ナタリー
もう閃きとしか言いようがないのですね。
クリエイターの制作過程には、インスピレーションとしか説明できないことがあるのかもしれません。
理由はないし、いいと思ったから作った。
かっこいい。
何でもかんでも説明づけようとするのはそれこそ野暮なのかもしれません。
芸術は感じるものなのかもしれませんね。