国民健康保険(国保)の保険料について、2023年度から年間上限額を2万円引き上げる方針だというニュースがありました。
フリーランス・自営業者が加入する国保だけに、影響を心配する人も多いのではないでしょうか。
今回の改正でどのような影響が出るのか、またそもそも引き上げの理由は何なのかについてわかりやすく解説していきます。
個人事業主の方は今のうちに確認しておくことをお勧めします。
国民健康保険(国保)とは?

日本は「国民皆保険制度」というものがあり、国民全員が何らかの健康保険に入ることが原則です。
会社員であれば、会社が半分負担してくれますが、フリーランスや自営業などは全額自己負担となります。
健康保険の種類はこちら。
・国民健康保険…自営業やフリーランス
・協会けんぽ…中小企業で働く従業員
・組合管掌健康保険…大企業で働く従業員
・共済組合…公務員や私立教職員
・船員保険…船員
・後期高齢者医療制度…75歳以上(一定の障害がある方は65歳以上)のすべての人
自営業者やフリーランス(個人事業主)などが加入するのが、国民健康保険(国保)というわけです。
国民保険料の上限が2万円の引き上げに
10月から雇用保険料値上げ、国民年金の保険料納付を現在の59歳から64歳まで5年延長に続き、国民健康保険料も値上げやて。政府税調では消費増税の話も。
— Maximilien山本@FIRE (@MAX_Yamamoto) October 28, 2022
「俺、政治とか興味ないから」とか言ってる人、いい加減自分や子供のためにちゃんと考えよう。https://t.co/M9He5c56qK#国民年金 #国民健康保険
そして、政府は
2023年度から国保保険料の年間上限額を今より2万円引き上げ、年間104万円とする
方針を固めました。
国保の上限は年々上がっていっています。

今年度は、3万円引き上げられていて2年連続の引き上げになります。
引き上げの理由
理由については詳しくはまだ発表されていませんが、
高齢化で医療費が増大する中、高所得層の負担を引き上げることで、中所得層の負担を和らげることが目的
と見られています。
国民健康保険は、リタイヤした人も加入してるため、比較的元気な現役世代が多く加入する他の社会保険に比べて、高齢の方が加入するケースが多いです。
そのため、国民健康保険の財政は厳しく、保険料の上限引き上げを求める声があるようです。
影響は年収いくらから?
それでは国保の上限引き上げで影響が出るのは年収いくらくらいある人なのか見ていきましょう。
はじめに、2022年4月に、保険料の上限が3万円引き上げらた時に影響した人の年収を見ていきます。
2022年度で影響した年収
国民健康保険料の計算で、最も考慮するのが「前年中の所得」です。
2022年度の改正で上限引き上げの影響を受けたのは、
単身世帯なら
年収1140万円程
の人です。
厚生労働省によると、対象となる人の割合は加入者全体の
約1.58%
でした。
つまりほとんどの人が影響がなく、ごく一部の高所得者のみが影響を受けたことになります。
しかし、年収1000万円というのは高所得のようで実は微妙なラインで、負担感が高まりやすい年収なんです。
税金が高くなるうえに、児童手当も対象外でさらに国民健康保険料も上がるということで、損した感じに。
そのためあえて、年収1000万円に到達しないようにしている人もいるようですね。
2023年度は?
国民健康保険料は、各自治体が保険料を計算して通知するため、自治体ごとに変わってくるでしょう。
しかし、今回の上限引き上げも影響を受けるのはやはり一部の高所得者、おおむね
年収1000万円以上
の人になります。
割合としても今年度とあまり変わらないごく少数になるでしょうが、稼げば稼ぐほど国に搾取されるというのも世知辛いですよね。
となると、1000万円とかではなく、ぶっちぎって2000万円くらい稼いだほうが良さそうです。
国民の意見・反応
今回の上限引き上げでほとんどのフリーランス・個人事業主は影響は受けませんが、やはり国民からは納得のいく説明が欲しいという声が上がっています。
#国民健康保険
— 嘘喰い (@Traderbaku) October 28, 2022
はっきり言った方がいいよ。高齢者への支援は若者の負担なの。重荷なの。病院はたまり場じゃないのよ。ほんとに必要な治療しかしてないの?メスを入れるべきところは高齢者医療制度。
そもそも国民へ負担をお願いする前に、お金の流れはもう少しクリアにするべきでしょうね、税金を払う事は当然だし国民なのだから協力もしたいと思うけど、あまりにも酷い政策の下で痛みを国民だけに強いるのはどうかと思う
値上げするのは構わないが、もし金額を上げたいなら、理由を説明するべきでは? 実際、何に使用したのか?など説明してほしい。
国民健康保険料は所得に対する割合で支払う=所得比例で増額する累進税。 その保険料負担の上限を2万円引き上げるという話。収入に対する保険料率を上げた訳では ないので上限まで支払いしている高所得者のみ影響がでるということですね。 ただその他の方も書かれていますが、現行の健康保険制度で支えている医療費(年間44兆円レベル)は無駄が多すぎます。保険料収入を増やす前に健康保険適用対象の医療行為や投薬をもっとスリム化すべきです。高度先進医療や高額な薬、後期高齢者の延命治療等は民間保険で賄う等。
少し国民保険の目的を考え直すべきなのでは?と思いました。 なるべく国民の医療費用負担を軽減したいか、医療費により生活苦にならないように手伝いたいかによって施策が変わると思います。 もし国民が裕福であれば、別に良いと思いますが、現在はみんな物価高で苦しんでるはずですね。
国保をMAXで支払っている方はどれだけいるのだろう? 上限を引き上げただけなので負担増は高収入所得者や一時所得なので収入が増えた人になる。 大きな反発は受けないだろうが、まだまだこれからの国民負担増は本番を向かえる。国民理解を得るためには政治も行政も理解を得られる政策や効率化や透明性を求められる。
国民健康保険なんか絶対払ってないだろうし #ブラックジャック #国民健康保険 pic.twitter.com/RRQJYN2n3I
— tomoichiro (@tomoichiro2) October 20, 2022
国保の上限引き上げは今回はおそらく決定されてしまうでしょうね。
私は、医療費とかの前に、まずは病気になりにくい健康な体づくりが大切ではないかと思いますね。
病気になる人が減ればそもそも医療費もかからないわけですから。
一体どのくらいの人が、健康に気をつけた食生活や運動習慣、生活習慣を送れているのでしょうか。
そういった社会の仕組みづくりを国に期待するのは難しいのかもしれませんが、少なくとも私たち個人でできることはたくさんあります。
まずは、自分が病気にならない健康な生活習慣を見直したいですね!
特に現代人は、食べ過ぎや食生活の乱れで野菜不足、油分過多の人が多いと思いますので、まずは食生活から見直すことをお勧めします!