名古屋高速道路小牧線で大型バスが横転し、乗客ら9人が死傷した事故で、バスの運行会社は
「運転手のミスがあった」
と断定していることがネットで話題になっていますね。
というのもまだ詳しい調査が行われていないのに運転手のミスと断定することに違和感があるようです。
「死人に口なし」とはこのことだと指摘する声も。
ネットの反応や事故の経緯をまとめました。
バス会社が会見「運転手のミスがあった」

事故を起こしたバスの会社「あおい交通」(愛知県小牧市)の松浦秀則社長は8月23日の記者会見で
「分離帯にぶつかっているので、当然運転手のミスがあったと考えている」
と語りました。
事故原因について
「出口に向かう準備が十分できておらず、急に降り口が迫って焦って操作してぶつかったのではないか」
との見方を示しました。
バスにはドライブレコーダーが搭載されていましたが、画像データなどがどうなったかは現時点では分からないとも話していました。
これについてまだ調査段階なのに運転手のせいと言い切ることに違和感を覚えた人も少なくないようです。
記者会見動画
事故翌日にここまで断定してしまうのはいかがなものなのでしょう。
休養は十分で、車の整備の問題もなかったと。
そうだとすれば運転手に何らかのアクシデントがあったことになります。
しかし、運転手のミスと断定するのはまだ時期尚早な感じがしますね。
会社として遺族や被害者に謝罪したい気持ちからこのような発言になったのかもしれませんが、逆に従業員一人のせいにしたような印象を与えてしまい、ブラック組織なイメージを与えてしまったように思います。
ネットの反応
バス横転事故の会社、早くも亡くなった運転手のミスのせいにしていた。まだ、何も分かっていないのに🤔と感じて検索したら、地元での事故前の会社評価がとんでもなく悪かったし、行政指導も受けていた。
— 今村 かなえ@キャットシッターmedel(メデル)😷💉💉💉 (@catsitter_medel) August 22, 2022
軽井沢のスキーバス事故から何も変わってないとしたら、本当にやりきれない。
https://t.co/uVkt7NOa07 「急な仕事も快く引き受けてくれる」という運行担当者の証言を見た。事故直前、フラフラと蛇行運転していたこと、労基署がその日のうちに来ていたこと、社長が、運転手の運転ミスを示唆して取材に答えていることが気になる。過労運転が常態化していないだろうか。
— 三枝 玄太郎 (@SaigusaGentaro) August 22, 2022
名古屋のバス横転は「運転手のミス」って
— らんぞう🇺🇦 (@Ranzomsg) August 23, 2022
何を根拠にして
なんで社長が言えるんやろ?
なんかこれだけでこの会社の体質が
見えてくる気が。
名古屋のバス横転事故、かなり早い段階であおい交通の社長が「うちのドライバーのミス」という言葉で謝罪したのを聞いて違和感を覚えた。
— Takechiyo (@take_9646mask) August 22, 2022
勿論その可能性もあるが、私の頭に『地獄少女三鼎』の主人公“ゆずき”の父(バス運転手)と、「死人に口なし」という言葉が浮かんだ。 https://t.co/vUQWZ2b8xd
名古屋の高速バス横転炎上で、原因が運転手のミスと社長が言っていたけど、急な体調不良だったら運転手の家族に謝罪するんだろうか?
— ゆたんぽ (@1iwYlAyvbRqdg0F) August 22, 2022
まだ、調査段階だよね。
事故を起こしたことだけ認めれば良いんじゃない?
名古屋のバス横転、会社側が連勤状態の情報とかは開示せずに運転手の判断ミスとの見解出してるのがどうもなあ(・ω・)
— ☕番長💻💤 (@Chita_Majin) August 22, 2022

事故はもちろん運転手に何らかの原因があって起こるのですが、調査段階でここまで言い切れるのは何故だろうと不思議に思いますよね。
事故直前にふらついていたとの証言もあります。
病気的なもので発作的に異常をきたした可能性もありますね。
「死人に口なし」
との呟きも多数ありますが、本当にその通りで事故原因は本人から聞くことは不可能ですから、しっかりと現場検証を行った上で事故原因は発表するべきではないでしょうか。
【図解】なぜ事故は起きたのか
それでは、事故当時の詳しい状況を見ていきましょう。
事故の経緯詳細

8月22日午前10時15分ごろ、名古屋市北区新沼町の名古屋高速道路小牧線で大型バスが横転し炎上しました。
車内から心肺停止状態で見つかった2人が死亡しうち一人は、バス運転手でした。
このほかに20~50代の男性7人がけがをしました。
バスは当日午前9時55分に名古屋・栄を出発し、県営名古屋空港(同県豊山町)へ向かう途中でした。
運転していたのは社員の大橋義彦さん(55)。
10年近くの運転手歴があり、2019年1月に入社以来、事故歴や処分歴はありません。
この日は午前4時半すぎ営業所に出社していますが、乗務前のアルコール検査などで異常は見られなかったそうです。
衝突箇所
現場は下り線の豊山南出口で名古屋空港の南西約2キロの地点です。
バスは本線と出口につながる側道を隔てる分離帯に衝突し、そこに乗用車が追突しました。

現場付近には目立ったブレーキ痕がなく、バスの右前方部分が大きくへこんでいたことから、バスは十分に減速せず、分離帯に接触した可能性があるということです。
ブレーキを踏んでいないことから何らかの原因で前を見ていないかブレーキを踏むことができない状態だったと考えられます。
気づけば咄嗟にブレーキは踏むはずですから、ひょっとしたらこの時すでに意識がなかった可能性もありますね。
国土交通省は「特別重要調査対象事故」に指定し、調査を開始。
バスの運行会社「あおい交通」の野口営業所などへ立ち入り調査しています。
事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに怪我をされた方の1日も早い回復を祈っています。
そして原因究明をしっかりとして、再発防止を徹底してもらいたいですね。