映画『SING/シング2ネクストステージ』を観てきました!【ネタバレ注意!!】冒頭からノリノリの軽快な音楽で、終始ワクワクする映画でした!
日本語吹き替えキャストも豪華で、B’zの稲葉浩志(いなば・こうし)さんが声優に初挑戦ということでどんな演技なのかそしてあの歌声が映画で聞けるのかと話題になっていますよね!
豪華声優陣はこちらの記事で紹介しています!あわせて読んでみてください。

ストーリーは全体的にテンポも良く、とても面白かったのですが、観た人は所々ツッコみたくなるところがありませんでしたか?
キャラクターも多く、それぞれのストーリーがあるため、どうしても話の展開が速くなり、
「あれ?今のシーンは何だったの?」
とか
「なんでそうなったの?どういう設定?」
と疑問が残る部分もあったのではないでしょうか。
私も映画を観終わったあと、一緒に行った人とめちゃめちゃ議論しました(笑)
この記事では映画やアニメが大好きな私エトが、そんなSING/シング2の疑問が残るシーンを分析・解釈などをお伝えします!
興味のある方は是非一緒に考えてみてください!
まだ観ていない人は、観終わったあとに疑問が残ったら読んでみてくださいね!

SING2気になるシーン1:ポーシャとジミーの関係性が微妙?

劇場オーナーのジミー・クリスタルの愛娘ポーシャは、父親に甘やかされて育ったため自由奔放で舞台稽古にも飛び入り参加し、主役の座を奪っていきます。
ジミーは娘の「自由にさせてやってくれ」と話していますが、そこまで可愛がっているようにも見えませんでした。
どちらかというと、放任主義という感じであれほどの歌声とパフォーマンスを披露した娘を見ても興味なさそうにしていました。
娘が癇癪をおこすと面倒だから娘の好きにさせている印象でしたね。

こうした複雑な親子関係のもと育ったポーシャは本当の父親の愛情を感じていないのでしょう。
そして、こんな性格だから本当の友達もいなかったのではないでしょうか。
そのため、父親の権力などでしか人とつながれない、ある意味孤独な女の子だったのかもしれません。
そして、ムーンから主役降板を言い渡されたとき、自分は必要ない、皆に嫌われてるんだと被害妄想をしてしまったのだと思います。
ムーン不在時に代わりを務めていた助手のミス・クローリーは、相手がジミーの娘だからと言って容赦なく指導し、こうした怒られるという経験もポーシャには初めてのことだったのでは?
そして、また仲間に迎えられ自分がジミーの娘だからではなく、舞台に必要な存在として認められた、仲間に受け入れられたことを嬉しく感じたのでしょう。
本番、舞台上から父親に挑発的な表情を見せるシーンが印象的でしたよね。
もうパパのものじゃない!私は私!と言っているようでした。
ただ、今回のストーリーでは、父娘の関係性までは、はっきりと描かれていなかったので、そこの成長部分がぼやけているようでした。
私だったら、ジミーが娘は何もできない箱入り娘として育て、ステージには何の期待もしていないけど、本番で娘の成長した姿を見て、もう娘は一人でもやっていける大人になったのだなと自分の考え方を改めるという展開にしたいですね。
でないと、なぜポーシャが父親に歯向かったのかわかりにくいと思ったからです。
そんなちょっと疑問が残るシーンでもありました。
SING2気になるシーン2:クレイをどうやって説得したの?
ムーンとアッシュでクレイの自宅まで出演オファーに行きますが、断られてしまいますよね。
しかし、その後アッシュだけクレイの家に残り、説得を試みます。
なかなか心を開かないクレイに対し、アッシュは持っていたギターで玄関前で弾き語りをしていたところ、クレイがその音楽につられてやってきます。
そして次のシーンでは、クレイのバイクに乗ってアッシュと共にステージに向うシーンとなります。

アッシュは電話でムーンに「説得した!」と話していますが、その説得のシーンはなく、その文言もわからないですよね。
ここで疑問に感じたのがあれほどまでに歌うことを拒否していたクレイをどうやって説得したのかということですよね。
ここは映画では、はっきりと描かれていないのかなと思ったのですが、あとあと考えてみるとアッシュのセリフにもあったように「曲が導いてくれた」のだという結論に至りました。
歌詞がクレイの気持ちを歌っていて歌が二人の心を繋いだようです。
妻をなくしてからこの15年間音楽を遠ざけていたクレイですが、アッシュの歌を聞いて歌に導かれ心を取り戻したのだと思います。
体に染みついた歌のパワーは15年経っても健在だったということなのですね。
歌を歌うと愛する妻と過ごした日々を思い出すため歌えなくなっていましたが、歌うことこそが奥さんとつながる唯一の方法だったのかもしれませんね。
明確な説得の言葉があったのではなく、アッシュの歌がクレイを心変わりさせたというところなのでしょう。
SING2気になるシーン3:アッシュがクレイに歌った曲のタイトルは?
さて、そのクレイが出演をOKするきっかけとなるアッシュが歌っていた曲ですが、アイルランドのロックバンドU2(ユートゥー)の『Stuck In A Moment You Can’t Get Out Of』という曲です。
直訳すると「あなたが抜け出すことができない瞬間に立ち往生」ということで今のクレイの心境を表しているような歌ですよね。
アッシュが歌うこの曲を聞いて、クレイは心を動かされるのですが、おそらくこの曲はアッシュがクレイを励まそうと即興で作った曲ではないかと思います。
自分も過去に失恋で歌えなくなったことがあったアッシュはクレイの気持ちがよくわかるのでしょう。
だからこそクレイを放っておけなかったのでしょうね。
そして原作では、そのU2のボーカル:ボノさんがクレイ・キャロウェイを演じたことも話題になりました。
ボノさんも今作が声優デビューとなります。
そして、復活したクレイが実際にステージで歌う曲がこちら。
同じくU2の『I Still Haven’t Found What I’m Looking For』という曲です。
『I Still Haven’t Found What I’m Search』は、1987年のU2アルバム『ジョシュア・ツリー』の2曲目で、1987年5月にアルバムのセカンドシングルとしてリリースされました。
この曲はグループで最も有名な曲の1つとなり、バンドの2年連続の全米ビルボード・ホット100でのナンバーワン・シングルとなり、全英シングルチャートでは6位を記録したU2の代表曲です。
この曲は伝説的ロックバンドU2の代表曲ということからも、おそらく設定上はクレイの代表曲ということなのだと思います。
だから、彼のファンでもあるアッシュも弾けたし、会場の客もみんな知っていて一緒に歌えたのだと思います。
それにしても、クレイさんが復活を遂げ演奏し始めるシーンはしびれましたね。
そして、稲葉さんの歌声を聴いた時は、「あの稲葉さんだ~!!」と感動するとともに、自分も会場にいるかのような臨場感がありました!
SING2気になるシーン4:スーキーはなぜジミーを裏切った?

ムーンの劇場にスカウトとして来ていたジミーのアシスタントでタレントスカウトでもある犬のスーキーは、最初ムーンたちの舞台を評価していませんでした。
ジミーの秘書としてサポートしていて敵ポジションだったスーキーですが、最終的には、捕まったムーンを助けたり、ジミーを警察に突き出したりしています。
何がきっかけでジミーを裏切ることになったのでしょうか。
クールでジミーに忠実なアシスタントに見えたスーキーは、本来やり手でジミーより才能を見る目があったのでしょう。
だからこそ今まではジミーの要望に沿うキャスティングしかできなかったものの、不満が爆発し、最終的にジミーを追放したのでしょうね。
スカウトで訪れていたムーン劇場で笑ったりしていたとの描写もあったため、もしかしたら最初からムーン一座のことを評価していたのかもしれません。
SING2気になるシーン5:クレイ・キャロウェイとアッシュの関係性

SING1では、まだ少女だったアッシュが今作では、少し大人の女性に成長しています。
「母性すら芽生えているようだ」と演じた長澤まさみさんも感じているようです。
1の時は、自分の方が才能があるのに彼氏を立てて尽くす献身的な彼女でしたよね。
アッシュはああ見えて面倒見のいい子というか思いやりのある女性なので、今作もクレイのことを放っておけなかったようです。
最後のシーンでは、一緒にバスに乗って帰ってるのですが、クレイによりかかって眠るアッシュの姿を見てほほ笑むクレイが描かれていました。
ここはかなり意味深だなと思いました。
ただ、クレイはあくまで奥さんのことを愛しているのでアッシュが恋愛対象ということではないのでしょうが、他のメンバーとは違う特別な存在であることは間違いないでしょうね。
アッシュの献身的な姿が奥さんと重なったわけではなく、あくまできっかけはアッシュの歌だったのでしょうが、蜂蜜の紅茶を淹れたり、クレイに寄り添ったりするシーンがかなり具体的で印象的だったので、少なくともこんな風にそばにいてくれた奥さんを思い起こさせるきっかけにはなったのではないかなと思いました。
SING2気になるシーン6:ムーンって今回活躍した?

ここ疑問に思った方も多いのではないでしょうか(笑)
SING1の時からそうなんですけど、ムーンってちょっとポンコツさんですよね(笑)
今作でも、自分でついた嘘(言い出したのはグンタ―ですが・・・)がきっかけでトラブルを勃発させるわけですが、その解決のために奮闘したのは演者たちでした。
ストーリーの案を出すのではブタのグンターだし、それぞれのパフォーマンスもムーンが支えたわけでもなく各々が自分で努力した結果だし、なりよりクレイを説得したのはアッシュだし・・・
え?ムーンさん何してました?と思ってしまいました。

ただ、ここぞという時やみんながやる気をなくしているときに奮起させるのはやはりムーンなんですよね。
行動力があって情熱はあるのにどこか抜けているムーンだからこそ、みんながムーンのためにも頑張ろうと思えるのかなと感じます。
上から全部指示して俺について来いタイプよりちょっと頼りない部分がある方がついていく方も
「もう、私たちがいないとダメなんだから」
と頑張れるのかもしれませんね。
ある意味では上に立つ人の鑑なのかもしれません。
ただ、やはり今作ではあまり活躍していないように思います(笑)
わたしだったら、ジミーにつかまって舞台本番にムーンがいないことでみんなが不安になっていたところに、ムーンが自力で脱出して駆けつけ皆を鼓舞することで舞台が成功するという結末にしているかなと思います。
でないとムーンさん何もしてないってなっちゃうじゃないですか・・・(笑)
『SING/シング2:ネクストステージ』気になるシーンまとめ
いかがでしたか。
今作は、本当に全員の成長を感じられる素晴らしい映画でしたよね。
ただ、キャラクターも多くそれぞれにストーリーがあるためテンポが速く疑問に残るシーンもあったと思いますが、私なりにそのシーンを分析してみました。
そういった疑問を解決するためにも、そしてあの感動を再び感じるためにも、とりあえずもう一度劇場に観に行こうかなと思います!