宮崎駿監督の最新ジブリ映画
「君たちはどう生きるか」
にはクセの強いキャラクターがたくさん登場しています。
気持ちの悪いキャラが多い中、
唯一可愛いと思えるのが白い「わらわら」というキャラです。
命として生まれる前の姿ということですが、
一体、どんな設定のキャラなのか正体を分析しました。
【動画】君たちはどう生きるかの白いわらわら誕生の瞬間!宮崎駿デザイン
ジブリ美術館でアイスクリームの看板に
わらわらを描く宮崎駿さんの様子が動画で残っていました。
ささっと描いていますが、
めちゃくちゃ可愛いですね!
物語では命誕生の神秘的なシーンになっていますが、
一体正体は何なのでしょうか。
わらわらの名前の由来は?
ブラウザ版から載せてみる。
— 👊🏻🐤Fu_N(ふーん)🐈 (@splajohnny) July 14, 2023
透過されてるかな?
『君たちはどう生きるか』のわらわら。こんなんで合ってたよね? pic.twitter.com/G6AqD1dglL
わらわらという名前の由来は明かされていませんが、
一般的な意味だと、
というものがあります。
他にも、
① 乱れたさま、破れ乱れたさまを表わす語。
引用コトバンク
② 陽気なさまを表わす語。
③ たやすく燃えあがるさまを表わす語。
④ 急いで行動するさま、統制がとれていないさまなどを表わす語
などの副詞的な意味合いで使われることが多いようです。
これらの中だと、
たくさんの群れで生活していることから
最初の
「多くの人が群れ集ったり、群衆がばらばらと散っていったりするさま」
という意味合いが一番しっくりくるかと思います。
観てきました。面白かったーわらわらかわいかった pic.twitter.com/yC9bHymj5O
— 腰乃@新刊滅法②発売中&コラボカフェ (@kosino_j) July 20, 2023
わらわらもたくさん群れて生活していたことから
群れというのが由来の可能性が高そうですね。
【考察】君たちはどう生きるかの白いわらわらの正体は?
それではわらわらの正体は何なのでしょうか?
3つの考察を見ていきましょう。
①遺伝子
わらわらは魚の内臓を食べて
お腹いおっぱいになると上の世界で生まれるために
膨らんで空高く上がっていきました。
そしてその時、大きな螺旋状を描いていました。
この形は、遺伝子の構造に似ていますね。
そのためわらわらの正体は、
DNAだったのではないかという説です。
しかし、人の遺伝子数は2万個を超えると言われ、
わらわらがあれだけの数で遺伝子の螺旋構造を作っていたとしたら
とてもではない膨大な数が必要になってしまうので
遺伝子という説は薄いかもしれません。
②精子
そこで、遺伝子ではなく
精子ではないかとも考えられます。
空にある月に向かって一斉に飛んでいく姿はまるで
月(卵子)に向かう精子のようでした。
辿り着く前に、
ペリカンに食べられて命を落とすとシーンもありました。
実際、人の受精でも
1~3億個の精子が旅立っても、
卵子に到達できる精子はたったの200個以下で、
その中で、1個の精子のみ受精できます。
ペリカンに襲われて命尽きるものと上まで辿り着くもので
まるで精子の生存競争を表しているようでした。
また、
わらわらが上の世界に行けるようにサポートしていたのは、
キリコとヒミでどちらも女性です。
女性のサポートがあってというのが、
妊娠して子供を産むのが女性であることから
栄養を与えたりする役目を担っていると考えると
精子という説は矛盾もなく納得がいきますね。
見た目が白いというところもそれらしいですが、
ジブリ映画でそこまでストレートに表現はしないのかなと思います。
ただ、これまでのジブリの考察にも
女の子から女性になった頃を示唆する描写があったり、
性や命の表現はされてきましたから、
あり得るかもしれませんね。
③人間の魂
もっとシンプルに一つ一つは
人間の魂ということも考えられます。
途中のペリカンがコウノトリで、運ぶのを手伝ってくれるのかと思いきや、
襲ってきたペリカンだったわけですが・・・。
まず人が遺伝子や肉体からではなく
魂から生まれるとすると、
わらわらの正体は魂と言えるかもしれません。
ただ、魂にしては全体的に似通っていて、
個性がないことから
そこまでの意思のようなものは感じませんでした。
生まれる前はみんな同じように
純真無垢な心をいうことなのかもしれませんね。
内臓を食べることは滋養にもいいでしょうから
命の根源であることは間違いなさそうです。