2021年7月の東京オリンピック
女子柔道78㎏級金メダリストの
素根輝選手。
大内刈りや体落としが得意技の
笑顔が魅力的な素根輝選手ですが、実は
大学を退学していたようなのです。
監督の急逝が大学を辞めた理由ではないかと
噂されています。
ここでは、どこの大学をいつ退学したのか、
気になる退学理由を調査してみました。
素根輝はどこの大学に通っていた？退学したのはいつ？
素根輝(そね あきら）さんは
2020年7月、環太平洋大学を自主退学しています。
素根輝さんは、
2019年3月に南筑高校（福岡県久留米市）を卒業後、
2019年4月に岡山市にある環太平洋大学に進学します。
環太平洋大学は、2007年設立の岡山市にある大学です。
「教育とスポーツの融合」を掲げていて、
種目別の設備も充実している、
競技者を目指す学生にとっては、
良い環境が整っている大学です。
そして当時は
バルセロナオリンピック男子柔道71kg級金メダリストの
古賀稔彦（こが としひこ）さんが
総監督体育学部教授兼女子柔道部総監督として、
在籍していました。
素根輝選手は入学後女子柔道部に所属し、
古賀稔彦監督の元
2019年の全日本女子柔道選手権で優勝します。
同年、世界選手権で初優勝し、
「2020東京オリンピック」に内定しました。
東京オリンピック内定会見で、
素根輝選手は
「優勝を目指して頑張りたい」
と語っていて、
古賀稔彦監督も
「彼女の場合は今の柔道を貫くことで来年の金メダルは必ず近づいてくる」
と言っていました。
選手と監督の強い信頼関係を感じる会見でした。
しかし素根輝選手は、
2020年に環太平洋大学を自主退学します。
【3選】素根輝が大学辞めた理由は？
①金メダルを獲るため
素根輝選手は、
環太平洋大学を自主退学していますが
その際に
「オリンピックに向けて柔道に専念したい」
とコメントしています。
素根輝選手が「2020東京オリンピック」の
内定に決まったのは2019年。
しかし2020年には世界中がコロナ禍にあり、
東京オリンピック開催も
2021年に延期となります。
オリンピックまであと1年というタイミングでの
自主退学の理由として、
コロナ禍の影響で、
思うように練習が出来なくなったことが
一番に考えられます。
コロナの影響で
練習場所や練習相手の確保が難しくなったこと、
また日本代表入りしたことで
岡山を拠点にした活動がしづらくなったことなど
今のままでは、
オリンピックに向けて十分な練習ができなくなったのでしょう。
東京オリンピックで金メダルを獲る
という決意が
大学を自主退学した理由の1つと思われます。
②古賀稔彦監督の急逝
古賀稔彦さんは
2007年から岡山市の環太平洋大学で
女子柔道部の総監督を務めていました。
そんな古賀稔彦さんの指導の下、
素根輝選手も見事
オリンピック内定を勝ち取るのです。
しかし古賀稔彦さんは、
2021年3月24日に癌のため亡くなります。
素根輝選手は、
古賀稔彦さんが亡くなる前には退学していたものの、
古賀稔彦さんが闘病のために
練習に出られなくなったことも
退学理由の一因だと考えられます。
古賀稔彦さんは
1992年のバルセロナオリンピックの
柔道男子71㎏級金メダリストであり、
「平成の三四郎」と呼ばれていました。
人気も実力もありその指導力でも有名な柔道選手でした。
古賀稔彦さんがいたからこそ、
環太平洋大学に進学したのではないでしょか。
短い期間ではありましたが、
素根輝さんにとって、とても価値のある
環太平洋大学時代だったのではないでしょうか。
③より高みを目指すため
素根輝さんは環太平洋大学を自主退学後、
無所属のまま母校の福岡県の南筑高校を拠点に、
柔道の練習を続けていましたが、
2021年4月から日本大学に入学しました。
それと同時に、実業団のパーク24
にも入社しています。
日本大学で学生生活を送りながら
オリンピックで金メダル獲得を目指すようです。
ちなみに、パーク24の柔道部に入部しているので、
日本大学の柔道部には参加していないそうです。
素根輝選手は日本大学に再入学した理由については
特に明らかにしていません。
しかし、日本大学で女子柔道部の監督をしている
北田典子（旧姓 持田）さんが
素根輝選手の日本大学入学について
「今後の人生を見据えて、です。」
とインタビューで答えています。
「新たな視点でいろんなヒントになる部分がある。今後の人生を見据えて、です。柔道に関してはパーク２４と連係しているので勉強などをサポートしています」
サンスポ
北田典子さんは
1988年ソウルオリンピック銅メダリストです。
北田典子さんは素根輝選手のことを
「職人の柔道家」
と評しています。
古賀稔彦さん吉田英彦さんに匹敵する
稽古への向き合い方と練習量だと絶賛しています。
「組み際の一瞬を何百回も練習する。古賀くん、吉田くんの練習と通じるものがある」
「久々に（自分の）〝細胞〟が喜んだ。職人の柔道家をみている気がした」
サンスポ
そして、パーク24の柔道部総監督をしているのが、
1992年バルセロナオリンピック男子柔道78㎏級金メダリストの
吉田秀彦さんなのです。
吉田秀彦さんと古賀稔彦さんは
バルセロナオリンピックで
78㎏級と71㎏級でそれぞれ金メダルを獲得しています。
お2人は柔道の名門私塾「講道学舎」から
苦楽をともにしてきた間柄だったそうです。
そして、このパーク24には
阿部一二三選手など
オリンピック代表ら多数の強豪選手が所属しています。
素根輝選手は、より高みを目指し
真剣に柔道に向き合ってきたのですね。
それこそ環太平洋大学を退学した理由なのかもしれないです。
素根輝選手の2大会連続の金メダル獲得を応援します。
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