フィギュアスケート世界選手権の男子フリーが3月23日に行われ、
フランスの選手が禁止技を披露し賛否が分かれています。
禁止技のバックフリップをしたのはフランスの
アダム・シャオ・イム・ファ選手です。
一体どんな技なのでしょうか。
また、なぜ禁止技とわかって組み込んだのでしょう。
その理由や実際の動画を調査しました!
アダム・シャオ・イム・ファが禁止技披露も結果は3位で大逆転
フィギュアスケート世界選手権の男子フリーが3月23日に行われ、
ショートプログラム(SP)で19位と大きく出遅れた
フランスのアダム・シャオイムファ選手(23)が、
急浮上し3位となりました。
得点は、206.90点、合計284.39点の高得点でした。
さらに話題となっているのは、演技中に
禁止されている「バックフリップ」を組み込んだことです。
もちろん禁止技なので2点の減点となりましたが、
本人としては満足しているようです。
【動画】アダム・シャオ・イム・ファの禁止技とは?
実際にどんな技だったのか気になると思い、
動画を探してみましたが、今回の大会の動画はありませんでした。
画像はこちら。
ただ、過去にも技を披露していたようで、
動画が見つかりました。
アダム・シャオ・イム・ファ選手のエネルギーほとばしる演技にしばし心を奪われた
— J SPORTS フィギュア公式 (@jsports_figure) March 22, 2023
ISU世界フィギュアスケート選手権
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表現力も高く、非常にポテンシャルのある選手だとわかりますね。
バックフリップはなぜ禁止?フィギアの禁止技とは?
バックフリップが禁止されている理由はやはり、
危険だから
です。
バックフリップとは、勢いよく助走をつけ、
両手の反動も使って後ろ向きに宙返りして着氷する技です。
つまり氷上のバク宙なわけですが、
演技の中では、安全性から禁止されています。
他にもフィギアではいくつか規定があるようです。
神聖なスポーツであるフィギュアスケートは清潔感が求められ、それは男性も同様。わき毛やすね毛を見せないようにすること。そのため、男子選手はノースリーブやハーフパンツで肌の露出が多い選手はいません。一方で、女子選手も裸を連想させるような衣装も禁止されています
引用:https://the-ans.jp/analysis/219627/
服装などにも細かい規定があるのですね。
またバックフリップの着氷の際、氷を傷つける恐れもあり、
それによって他の選手に影響があるという考えもあることから
危険とされているようです。
こうしたバックフリップはショーやエキシビジョンなどでは披露されることが
あるようですが、
競技の中では禁止とされているのですね。
アダム・シャオ・イム・ファは禁止技のバックフリップをなぜやった?
禁止技とわかっていながらなぜ、
アダム・シャオ・イム・ファ選手は組み込んだのでしょうか。
アダム選手は試合後、
今日はとても満足している。私の人生の中で最高のパフォーマンスだったと思う。昨日は本当に腹が立っていて、SP後には自分自身にイライラしていた。コーチたちは私に積極的に戦うように言ってきた。オリンピックでのネイサンのパフォーマンスを思い出して、それも私を大いに助けた
と演技に満足した様子だったそうです。
バックフリップを組み込んだのは、
観客に何かを与えたいと考えたんだ
とその理由を語っています。
また、振付師のブノワ・リショー氏も認めていたと言います。
「私はとてもいいと思う。プログラムに新しい要素を取り入れる必要がある。スケーターにもう少し自由を与えた方がいい。新しいことを生み出す場を与えるためにも。もっとクレイジーなスピンが見たいんだ。新たな創造力を見たいんだよ。観客はそれ以上にクレイジーだ。だからインパクトがあるのだ」
引用:X
優勝はできないと悟り、
何か残したいと思ったのでしょうね。
世間の反応
禁止技の披露に世間の反応は二分しています。
凄い!
許されて欲しい!
ノーミスでかつ、バックフリップしただと!
と称賛のコメントも寄せられていますが、
やはり安全のことや禁止になっている理由を考えると
肯定できないとする意見は多くあります。
シャオ・イム・ファ選手自身には「禁止=悪いこと」という認識はなく「自分をアピールし、観客を楽しませることができた」という考え方を貫いていました。
本人がリスクを抱えるのは自己責任ですが、氷の損傷が通常のジャンプと比べ非常に大きいのが1番問題だと思います。本人よりも後続の選手に危険が及ぶので、減点だけでなく、即退場の厳しい措置をとって欲しいと個人的には思っています。
シャオイムファ選手はめちゃくちゃホットなスケーターだけど、個人的には競技会に参加する以上はルールを守るのが大原則で、バックフリップは全く歓迎できない
禁止とされている技は協議会ではやるべきじゃない。どうしてもと言うのであれば、自由に表現できるアイスショーで披露すればいい。
確かに見る人に感動を与える演技ではあったと思いますが、
禁止技となっている理由を考える必要がありますよね。
アダム・シャオ・イム・ファ選手の能力の高さは今回のことで
広く知られることとなったでしょう。
今後の活躍に期待しましょう!
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